八ヶ岳連峰は南と北に分かれて紹介される事が多く、南八ヶ岳の代表が主峰赤岳に対し北八ヶ岳の名峰は双耳峰で知られる天狗岳でしょう。
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登山口駐車場 |
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八ヶ岳には多くの登山ルートがあり、今回は唐沢鉱泉の登山口から西天狗岳、東天狗岳、黒百合ヒュッテを経由するルートを歩いてきました。
8月半ばを過ぎても猛暑はおさまる気配をみせませんが、唐沢登山口は18度と快適な温度でした。
北八ヶ岳特有の針葉樹林帯の苔むした登山道を進みます。吹き抜ける風はもう秋の気配を纏い、山は確実に夏から秋に向かっていることが感じられます。
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第1展望台からのパノラマ写真 |
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第2展望台より |
各展望台からは南アルプスから中央アルプス、御嶽山そして北アルプスの大展望が広がっていました。
第2展望台から一旦下って開けた登山道を登れば西天狗岳に到着です。13時を過ぎていましたが相変わらずの大展望が広がっていました。
一旦大きく下って岩の重なる登山道をよじ登れば東天狗岳山頂です。こちらでも大展望を満喫して天狗の奥庭経由で下ります。
大きな岩が重なる下山道は滑り安く途中でアクシデンントも発生し時間が多少かかってしまい黒百合ヒュッテに到着したのは15時半を過ぎていました。
黒百合ヒュッテから下山時に宿泊していた登山者から声をかけられ、もし下山中に夫婦で登ってくる〇〇さんに会ったら山小屋に連絡するように伝えて欲しいとたのまれました。
30分ほど下った場所でその〇〇夫妻とすれ違いました。渋御殿湯から入山してここまで7時間かかったと言っています。地図でみたら渋御殿湯から黒百合ヒュッテまでコースタイムで2時間30分です。もう完全に遭難状態だと思い差し出がましい様ですが下山をすすめましたが、これから下山はとてもムリなので小屋を目指すと言って別れましたが、後日ネットニュースをみたら84歳の男性行動不能で夜中に警察に保護されおんぶされて下山したと載っていました。
こちらも登山口に到着したのは18時を過ぎており人の事をあれこれと言っている場合ではありませんでしたが下から1人の登山者が歩いてきて、これから下るようならバス代程度お支払いするので適当な場所まで同乗させて欲しいと頼まれました。
今朝赤岳頂上小屋を出発して縦走して来たけれど天狗岳付近で足が痛みだし、下山に倍の時間がかかってしまいバスに乗れず、タクシーも1時間以上は迎えにこられないと言われたとか。
遭難1歩手前の人に2回も会うとは・・・
無碍に断る事も出来ないので原村の温泉入浴施設まででよければと乗せて来ましたがバス代程度どころか無賃乗車をされてしまいました。
他人のふりみて我がふり直せ・・・自分の体力を過信せず、無理のない山行を心がけるよい教訓となった1日でした。
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登山ルート図<クリックで拡大> |
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登山口ルート図立体図<クリックで拡大> |
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登山ルート高低差<クリックで拡大> |
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