八ヶ岳(ツクモグサ)
山行記録  [ back ]

フリガナ ヤツガタケ  
山域・山名 八ヶ岳 「ツクモグサ」 
日   時 2001年6月8日 
天   候 晴れ 
行   程  
所 在 地  
2.5万図  
緯   度  
経   度  
備   考  


 ツクモグサを見に八ヶ岳に出掛けて行く。会社が終わった後飲み会があったので飲み会の場所まで杉本さんに迎えに来てもらった。
出発地点の赤岳山荘駐車場
 上九一色村にある上九の湯で風呂に入っていくかと言うことになったが生憎と休館日の為入浴することが出来なかった。
 甲府南インター手前のセブンイレブンで酒を購入して中央高速にのり八ヶ岳SAが今日の仮眠の場所だ。
 車を止めてベンチで酒を飲んで車の中で仮眠の態勢に入ったが暑くてなかなか眠れない。うとうとしているうちに夜が明けてしまい、そのまま美濃戸へと向かう。
 小淵沢で中央高速を降りてコンビニで朝食と昼食を買って美濃戸口から林道に入り美濃戸の赤岳山荘前の駐車場に到着。
 数台の車が駐車するのみで閑散としている。山荘のおばさんに駐車料金1000円を支払って出発する。
 丁度1時間くらい歩いただろうか腹も減って来たので腰を降ろして朝食をとった。今日はいなり寿司とお茶である。
この時期はまだ登山道に残雪が

 ちょっとだけゴロンと横になって寝ころんで目を閉じているととても気持ちがいい。そのままじっとしていたら本当に熟睡していましそうなので起きあがって再び歩き始めた。登山道脇にはイワカガミが咲いている。
 行者小屋が近づいてくると周りの山を隠していた霧が一瞬晴れて大同心、小同心、赤岳、阿弥陀岳が姿をあらわした。
 行者小屋でベンチに座って暫く周りの景色を眺め、地蔵尾根を登りにかかる。始めから急な尾根だが、まだ所々に残雪があって高度をます毎にクサリやロープが張られていて苦労させられる尾根である。
 この尾根上で展望荘の支配人が登山道の補修をしていた。挨拶を交わして稜線に出るともうすぐ展望荘である。
行者小屋付近から見た赤岳 地蔵尾根のお地蔵様
 しかし展望荘の方には向かわずに横岳方面に向かって進んで行くと途中にはキバナシャクナゲ、イワウメとかわいい花が今を盛りに咲いている。
 20分くらい歩けばお目当てのツクモグサがあるばずだがどうした事か見つからない。岩を乗り越えかなり歩いて来たと思うのだけれどへんである。
 もう諦めかけていたら連れが「おいあれは違うのか」としゃがみ込んだ先を指さしている。「ん!おおこれぞツクモグサ」まさしく怪我の功名疲れて座り込んだ先に咲いているではないか。
鎖場をすぎればもうすぐ稜線 赤岳と赤岳展望荘

 ツクモグサは本州ではここ八ヶ岳と白馬岳にしかない希少種である。しっかりとデジカメにその姿をおさめて元来た道を引き返した。
 来るときはキョロキョロしながら来たのでそうでも無かったが引き返すとなると随分歩いて来てしまったものだ。
 ようやく展望荘に到着し、ラーメンを頼んで持って来たおにぎりと一緒に昼食にした。
 今日は金曜日と言うこともあってか有名な八ヶ岳にしてはほとんど人に会わず、静かな山歩きである。小屋の中も我々以外には誰もいない。
 昼食を済ませ、コーヒーを飲んで赤岳山頂に向けて出発したが、山頂付近にはガスがかかり視界は全くないようだ。
何回か登っている山でもあるし、視界が悪くちゃしょうがないなと元来た地蔵尾根を下って行者小屋まで降りてしまう。
イワカガミ イワウメ ミヤマキンバイ
オヤマノエンドウ ツクモグサ イワベンケイ
 あとは駐車場までだらだらと歩くのみ。駐車場に着くと小さい綿のようなものが無数に漂っている。こりゃかなわぬと慌てて車に乗り込んで鹿の湯に向かう。
 こちらも今日は空いていて露天風呂は貸し切り状態である。
 今回は梅雨の合間を縫っての山行だったが何はともあれツクモグサを見ることが出来たし、他にも数種類綺麗な花を見ることが出来た。さすが花の八ヶ岳である。 

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