黒川山・鶏冠山
山行記録  [ back ]

フリガナ クロカワヤマ・ケイカンヤマ 
山域・山名 黒川山・鶏冠山(1716m) 
日   時 1997(平成9)年11月9日(日) 
天   候  
行   程 柳沢峠(8:53)−梅ノ木尾根(9:22-38)−六本木(9:48)−林道合流(10:04)−横手山峠(10:17)−鶏冠山(11:05-10)−黒川山(11:21-12:32)−横手山峠(12:55)−林道合流(13:07)−丸川峠への分岐(13:24)−梅ノ木尾根(13:40-14:08)−イモノキ尾根(14:19)−ブナ坂(14:30)−柳沢口(14:36)−柳沢峠(14:39) 
所 在 地 山梨県塩山市 
2.5万図 柳沢峠 
緯   度 35.4707 
経   度 138.502 
備   考  


 黒川・鶏冠山は大菩薩嶺の北側に位置し、大菩薩と富士山の眺めが大変すばらしい山である。

 集合場所に6時に迎えに行くと若干約1名、曽我名誉会長の姿が見えない。どうしたのかと思えば寝坊した様子である。大谷さんが曽我さんの家に行くと真っ暗で時間を間違えたかと思っていたというから、まだ夢の中だったのかもしれない。
 最近は朝晩めっきり冷え込んで布団の温もりから離れられない季節となり寝坊したのか、奥さんの温もりから離れられずに寝坊したのか定かではないが、本人曰く、昨晩タイガーウッズのテレビを見ていて寝坊したと言う事なので、そういう事にしておきましょう。

 沼津インターのセブンセレブンで朝食と昼食を買い込んで沼津インターから東名高速に乗る。御殿場インターで降りると、まだ朝7時前だと言うのに、料金所の所で渋滞している。この車の人達はこんなに早くいったいどこへいくのだろうか?

 御殿場インターを出て、信号待の間に杉本さんに運転を変わってもらって助手席で朝食を食べる。河口湖インターを過ぎて谷村PAでトイレ休憩をとり、そのまま大月経由で勝沼インター下車、塩山市内を抜けて大菩薩峠への道を右に見送って柳沢峠へとやってくる。

 この柳沢峠は富士山の展望がすばらしく、大半は富士山を眺めに来ている観光客のようだ。車を止めて支度をしていると、我々の横で監視員の腕章をした人がやはり支度をしている。我々よりも先に出発していったが、最後までこの人達に会わなかったので、どうやら違う場所を監視にいったようだ。

 今回私はプロトレックの腕時計を新しく購入した。現在地から自動的に15分間隔で12時間30分間、時間・温度・標高を記録してくれる優れ物である。
このスイッチを忘れずにONして出発する。
 国道を渡ったところに階段があり、これを登っていく。両側に熊笹が生茂っているが、登山道は綺麗に刈り取られ広く整備された道で、軽自動車ならば通行可能の様な道がずっと続いている。
 この登山道はぐるっと1周することが出来るようになっている。ゆるやかな道を登っていくと、道が二股にわかれている所が梅ノ木尾根で、ベンチが設置されている。
 目の前には秩父の山が連なって見えている。木賊山から小雲取山まで、中腹辺りが黄色く紅葉していてとても美しい。
 私は今回ハガキ大のスケッチブックを用意してきたので、早速スケッチに取り掛かる。他の人達は私の芸術に理解を示さず、ごゆっくりとばかりに先に出かけていってしまう。1人でしばらく芸術に酔いしれて、皆に追いつくために走りださんばかりの勢いで皆を追いかける。

 今回は標高差があまりあるわけではなく、きつい登りもないので、初冬の日溜りハイクとばかりにのんびりと歩く。
 そういえば、ここ1ケ月以上雨が降らず、連日いい天気が続いている。今日もほんとうに良い天気で、風もなく、雲一つない青空である。
 登山道も我々が歩くと土煙が上がる程乾燥しきっている。地面を眺めると「水を下さい」といわれているような気になってくる。

 ほどなく登山道が切れて、林道が現われる。ここまで車でくればだいぶ時間短縮になるなと甘い誘惑が脳裏をよぎる。しかしそれでは何にもならない。最初から無ければ諦めもつくが、林道があるのなら行ける所まで行きたいと、つい思ってしまうのである。
 この林道を横切って尚も山腹をまくようにだらだらと登って行くと、展望台と書かれた標識がある。帰りによることにして、先を急ぐ。この先、岩場が現われて、この岩場を越すと左側に石楠花の木が生えている。この道を曲がったら弁当を食べたりしている人がいる。

 どうもおかしいと思ってよく見ると祠があり、鶏冠山頂上と書いてある。どうやらここが山頂らしい。
 しかし地図ではこの前に黒川山があるはずだが、どこにもそれらしき道は見つからなかった。
 頂上に居た人の話だと、ほとんどの地図では鶏冠山にカッコ書きで黒川山と書いて有ると言っている。変だなとは思いつつも記念写真を撮って、この場所では狭いので、さっきの展望台と書いてあるところで昼食を食べようと戻る。

 展望台の方へ入っていくと親子連れが昼食を食べている。この場所に黒川山と書いた標識と三角点が設置されている。やはり黒川山は別にあったのだ。
 しかし周りは木に覆われてとても展望台とはいいがたい場所である。いったいどうなっているのかと疑問に思っていると、先程の親子連れが15年前は景色が良かったが、今は木が大きくなって見えなくなってしまったと言っていた。
  なるほどと納得して我々も昼食を食べる。昼食が終わって、それでもどうも変なのでこの先入れるところまで行ってみようと1人で出かけて行く。草や木が覆いかぶさるように生えているが、登山道はしっかりと踏み固められている。
先の方で話声も聞こえてくる。この先までいくとなんと展望台はやはり存在したのである。看板に偽りはなかった。

 正面に大菩薩嶺、その向こうに富士山が聳え、振り返れば秩父の山がスカイラインを描き出している。
 絶好の場所に陣取って、またもスケッチブックを片手に芸術活動に励むことにする。ここでしばらく絵を書いていれば、私が戻ってこないのできっと良い場所があったに違いないと思って後から皆でやってくるだろうと思っていたが、ちっともやって来る気配がない。仕方がないので、戻って皆に教えてやることにした。

 景色を眺め終わって皆が帰って来たので、元来た道を引き返し、最初に休んだベンチでお湯を沸かして、景色を眺めながらコーヒーを飲んで休憩する。ここから元来た道とは別の道を通って柳沢峠へと戻ってくる。

 帰りに勝沼町ふれあい健康福祉センターで入浴をして帰って来る。
 16時30分までで町外者1人500円である。ボディーソープはあるがシャンプーは置いてない。湯は鉄分を含んでいるのか赤っぽい色をしていた。 


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